あるお客さん。
3年ほど使用したパソコンが調子が悪いとのことで、リカバリの依頼。
Windows7 ProとXPが選べるタイプですが、使っているソフトの環境で再度XPのご希望。
ご存知の通りXPは2014 年 4 月 9 日 (日本時間)をもってサポートが終了します。
これを材料にマイクロソフトをはじめ家電量販店・事務機器屋さんがWindows8や7への買い替えキャンペーンが盛んですが、仕事でXPを利用している会社さんは慎重に検討すべきです。
会社・仕事用にパソコンには業務に必要な専門ソフトがインストールされています。ワードやエクセル程度であればよいのですが、これらの専門ソフトは往々にして大変高価です。中には数百万するソフトもあります。
最新のWindowsを導入することは、これらのソフトも最新にしなくてはならないというこに繋がります。
ソフトを利用するためにハードを整える、これは正しい選択ですが、ハードを替えたためにソフトを更新する(しかも後ろ向きで)というのは賢明な判断とは言えないのではないでしょうか。
盛んに喧伝されている、サポート終了によるセキュリティ上の危険について
確かにサポート終了によるアップデートパッチ配布終了によりセキュリティの危険は高まります。
それは何パーセントですか?
XPは2001年の発売から13年以上セキュリティホールを埋め続けてきました。はたして最新のOSは、それに比べてどれほど強固なのでしょう。
また、「MACはユーザー数がWindowsに比べて少ないから、ウィルスやハッカーの危険性が少ない」理論を当てはめるとサポート終了による買い替えが進むことでどうなるのでしょうか?
上記のことを勘案して、私が考える危険度の上昇は現状より2パーセントほどだと思っています。
専門ソフトが入っているパソコンをネットワークから外すなどすれば、さらに危険度は下がります。
ただし、あくまで個人の意見なので、実際はもっと高いかもしれません。
しかしながら、「サポート終了」という言葉をすぐに「買い替え」という反応をするのではなく、慎重な判断を下していただければと思います。
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